小学校で大統領選の模擬投票*フィンランド

海外の学校でインターンシップ

フィンランド滞在中の2024年1月に大統領選がありました。ホストファミリーも投票に行っていました。実際の大統領選投票日の数日前,授業の見学をするため&自分が日本についての授業をするためにいつもお世話になっている小学校と別の学校を訪れました。私の授業後,その学校の最高学年である5年生2人が教室を出ていき,廊下に置いてあるイスに座りました。

何が始まるんですか?

大統領選の候補者に投票します

なんと小学校1年生から5年生までみんなが候補者に投票する模擬投票が行われるというので,びっくりしました。気付いたら壁にちゃんと候補者の写真や情報が貼ってあります。そして写真に数字が書いてあって,子どもは投票用紙にその数字を書いていました。

  1. 受付担当の5年生が名簿にチェックを入れて,投票用紙を渡す。
  2. 投票する子どもは誰にも見られないように候補者を一人選んで数字を書いて紙を折る(先生も見ません)。
  3. 投票箱担当の5年生がハンコを押した用紙を箱に入れる。

本当の投票みたいにしっかりしていました。子どもの模擬投票だから名前ではなく数字で投票しているのかと思っていましたが,本当の投票でも数字しか書いたらいけないということで驚愕しました。数字以外を書くと無効になるそうです。

なんて楽なんだ・・・

日本は候補者の名前や政党を書くので大違いだなと思いました。そもそも日本は議院内閣制で総理大臣選はありませんが・・・。

5年生が入れ替わりで受付と投票箱を担当し,全員投票しました。模擬投票は午前中にあり,午後には先生のパソコンに集計されたものが表示されていて「かっこいい!」と思いました。

この学校で当選した人は「男性で,スピーチがうまい人」だそうです。名前は忘れました・・・。メモしておけばよかった・・・。新しい大統領アレクサンデル・ストゥブ氏だったのか気になるところです。

現代ビジネス「日本とあまりにも違うフィンランドの選挙…「選挙マシーン」「大統領試験」…投票に行きたくなるしくみがスゴい」の記事はとても勉強になりました。私が見た模擬投票も小学生のうちから政治や選挙に興味をもったり,投票に行きたくなったり行きやすくなったりするために有効であろうと思いました。

大人はなぜ投票しない? 小学校で模擬選挙 将来の投票率アップを期待

私が今まで勤めていた学校で模擬投票があったことはありませんが,6年生を担任したときに三権分立や選挙などについて子どもと学習し,子ども達が「早く18歳になって投票に行きたい」と言ってくれてとても嬉しかったのを思い出しました。あれは本当に嬉しかったです。最後までお読みいただき,ありがとうございました=^_^=

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