花の名は

海外生活いろいろ

海外で植物や動物,虫を見るのはとても楽しみでした。私は大した知識はないものの,見たことがないものには大興奮,日本で身近なものでも「海外にもいるんだ!」と興奮。イギリスで印象が強かった花の1つがバターカップ。小さい黄色い花がとても可憐です。

バターカップという名前が可愛い。ぴったりすぎる。溶けたバターのようなつやつやした花弁がカップのように丸く咲いていて素晴らしいネーミングセンスです。

バターカップbuttercupのイメージはこういう感じでしょうか。美味しそう。。。

バターカップbuttercupは日本ではキンポウゲ。漢字だと金鳳花。この漢字からだとこういう金の鳳凰のきらびやかなイメージが沸きませんか。

キンポウゲは別名ウマノアシガタ(馬の足形)とも言うそうです。その名前も面白いですね。

「金鳳花」という漢字を見ると中国や日本らしい雰囲気を感じます。「バターカップ」という名前はヨーロピアンな雰囲気があります。同じ生き物でも土地や言語が違えば名前が違うのは面白いと改めて思ったのでした。「キンポウゲ」は聞いたことがありましたが,「金鳳花」という漢字を調べたのはバターカップを知って,和名の由来が知りたくなったからです。バターカップを教えてくれたホストファミリーに感謝です。

帰国後,なぜイギリスで見たバターカップを思い出したかというと,「キツネノボタン」という花を教えてもらったからです。5月上旬,山の中で植物や虫などと触れ合う体験をするイベントに参加しました。植物や生き物に大変詳しいスタッフさんが動植物の名前や生態,植物を使った遊びを教えてくれました。その中の1つがキツネノボタン。「これ知ってる?キツネノボタンって言って,昔こうやって遊んでたのよ」と,服のボタン穴に花を挿していきました。

だからてっきり”ボタン”は洋服のボタンだと思っていたら,漢字で書くと「狐の牡丹」で花の方のボタンでした。葉の形が牡丹に似ていることが由来だそうです。キツネノボタンという名前も覚えやすいし可愛い。キツネノボタンはキンポウゲ科キンポウゲ属ということなので見た目がキンポウゲと似ています。私のような素人には区別が難しいですが,キツネノボタンの方が茎が長く背が高いそうです。

私はバターカップという名前をイギリスに行くまで知りませんでした。知る前に日本で「キツネノボタン」という花の名前を知っても「ふーん」で終わっていたかもしれません。「バターカップ」という,本当につやつやバターを連想させるような花を見たおかげで花の名が記憶に残っていて,そっくりの「キツネノボタン」を見たときに記憶が呼び起こされ,「名前の違いが面白い!」とつながった感じでした。

見た目は大変可憐なバターカップ,キンポウゲ,ウマノアシガタ,キツネノボタンですが,有毒ということで驚きました。誤って食べないようにしましょう。最後までお読みいただき,ありがとうございました=^_^=

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