「海外に行っても英語は上達しない」か実験

海外生活いろいろ

本当に上達しないのか?

「海外に行っても外国語がペラペラになるとは限らない」というのは既に知られていることかと思います。実際,英語圏に1年,2年と住んだことがあっても英語がまだスムーズではない人達を知っていたので,「私も1年海外に行くだけでは英語が上達しないかもしれない」と不安でした。しかし,「そうは言っても1年間の留学でペラペラになった人を知っているし,やっぱりペラペラになるのでは?」と楽観的に考えている自分もいました。私が1年間の海外生活をする理由の一つに英語の上達があり,簡単ではないだろうが毎日英語に囲まれていれば否応なしに上達するだろうと思っていました。特に強化したいのはリスニングとスピーキングです。

身をもって実験だ

結果:上達はしたがペラペラではないまま帰国

出発前:簡単な日常会話ならできる。しかし文法ミスや単語が出てこないことは日常茶飯事。文になっていないカタコト英語。言いたいことが言えないことが多々あった。

1年後:1~2文話す状態から3~5文くらいに増えた。文法ミスがすこーし減った。使える単語や熟語が増えた。その結果,リスニング力はだいぶ上がった気がする。少し考える時間があれば前より長く話せるようになった。

▲文法の勉強不足を大後悔

「中学・高校でちゃんと文法を勉強しておけばよかった」とよく聞く後悔を私もしました。土台がないと家は建たない感じです。

◎日本語で知っていることは英語でも大体分かる

全然知らないことを難しい英語で説明されてもさっぱり分かりません。しかし,例えば私なら学校現場に関係ある話とラグビーの話なら知識があるので専門用語が出てきても英語でも何となく~おおよそ分かります。歴史や現代のニュースの話も少しでも予備知識があるのと無いのでは,理解できる量が体感30%と70%くらい違いました。行き先の国の歴史をもっと勉強しておけばよかったなぁと後悔しました。

◎強化されたのは「誰とでも話せる度胸」

日常会話レベルの英語を「知っているだけ」ではなく「誰かと話す」経験をたくさん積みました。1年間日本人にほとんど会わなかったし,日本人がたくさん居た語学学校でもほとんど日本人と関わりませんでした。海外で友達は2歳~80歳までできて,いろいろな国の人達と話せましたが英語しか共通の言語がなく「英語を話すしかなかった」です。度胸というより「ただの慣れ」とも言えます。

◎まちがってもOKな相手ばかり

私のカッタンコットンの英語を忍耐強く聞いてくれたり,別の表現に言い換えてくれたり,「○○ってなんて言うの?」「○○ってどういう意味?」という私の質問に快く答えてくれたりする人ばかりでした。海外の人が日本語をスラスラ話せなくても注意したりからかったりする日本人を見たことがないので同じような感じでしょうか。みんないい人で,まちがいを心配しすぎないで英会話できてよかったです。

イギリスやニュージーランドの小学校で授業をしたときのことです。事前にセリフを英語で用意しているものの,自分で補足説明したくなったり,質問にはアドリブで答えないといけなかったりすることがありました。そのときも小学生や先生達は私の途中でつまりがちな英語を忍耐強く聞き,私がうまく言えないときは意をくみ取ってうなずいてくれたり,言い換えてくれたり,英語を優しく教えてくれたりしました。

◎自分の英語をほめてもらえるので話す

英語が母国語の人かどうかにかかわらず,誰が相手でも私の英語スキルについて「ノーコメント」か「ほめてくれる」かのどちらかでした。私が単語だけ乱発のようなガタガタの英語とジェスチャーで乗り切っても「あなたの英語は分からない」というようなネガティブなことを言ってくる人はいませんでした。「あなたの英語は私の日本語より上手」と言われても正直それを喜んでいいのか?という感じではありますが,ネガティブなことを言って私の自信ややる気をそぐ人はいませんでしたので大変感謝しています。つまり,まちがっても失うものは何もないということです(もちろん,英語がうまく話せないことで何か間違った情報を伝えたり自他に迷惑がかかったりするようなことがない状況に限ります)。

私が今めざしているのは「英語をほめられなくなること」です。普段,日本人に「日本語が上手ですね」と言わないのと同じように,スムーズに英会話できるようになりたいと思っています。

「英語を話せると楽しい」と思った経験の積み重ねが一番の収穫

私はまだまだ人前で英語を話すのはまだ恥ずかしい,失敗したくないと思ってしまいます。しかしその恥ずかしさは無意味で,自分の上達に何の役にも立たないのは理解しているので,とりあえずどうでもいいことでも英語で口に出すことにしています。結果,話しながら自覚があるほど大量のミスをしながら英語を話してきました。間違ってしまっても「間違ったことの自覚」があると次から気を付けることができるし,「間違ったことに気付けるのがそもそも成長している」と思いました。

カタコトでもお互い英語が話せたからインド人(パンジャーブ語),トルコ人(トルコ語),韓国人(韓国語),リビア人(アラビア語),ブラジル人(ポルトガル語),フィンランド人(フィンランド語),スウェーデン人(スウェーデン語),スペイン人やコロンビア人(スペイン語)・・・等々,いろいろな国出身の人と話せました。

「やっぱり英語を話せると楽しい,上達したい」と思いました

海外に行かなくても日本でネイティブスピーカー並に外国語がペラペラになる人もいるのですごいなぁと思います。私も日本語でも外国語でも会話を楽しみつつ,オンライン英会話の復習や単語帳の勉強などをして自分の英語を磨いていきたいです。

最後までお読みいただき,ありがとうございました=^_^=

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