小学校教員を1年間休業+海外生活してよかったこと-What was good about taking a year off from work and living abroad 

海外生活に興味がある人へ

1.今後,「海外に住んでみたかった」と言わなくてよくなった-I no longer have to say “I wanted to live abroad”.

今回挙げる内容をランキング形式にするとしたらダントツ1位の「よかったこと」です。海外に住んだことがある人に憧れて早20年。度胸がなく,時間がだいぶかかりました。しかし,夢が叶ったので,今後「もっと早く海外に行っておけばよかった・・・」と後悔しなくてよくなりました

2.勉強をする時間がたくさんあった(それでも足りなかったけど)-I had a lot of time to study.

いろいろなウェブサイトとYouTubeのおかげで何でも調べることができ,インターネット環境さえあれば勉強し放題の現代。しかし,フルタイムで働いていると勉強時間の確保が大変という人もたくさんいると思います。しかも仕事だけではなく家のことでも忙しかったり,疲れていて勉強する元気がなかったりする人もいるのではないかと思います。働きながら勉強時間を確保している人はもちろんいらっしゃるし,私も働きながら英語の勉強をちょこちょことしていました。休業中はその勉強時間が大幅に増えたのは本当によかったなぁと思います。学生時代にもっと勉強しておけばよかったと後悔しつつ今頃頑張っています。

すべてを知ろうとするほど私は若くはない。ー オスカー・ワイルド(詩人,作家) 

3.日本の子どもに話したいことが山のようにできた-I found a lot of things I wanted to talk to Japanese children about.

「海外に行ってこんな日本のよさに改めて気付いた」「海外にはこんなよいところがあった」「外国の人にこんなに親切にされた」「日本とこんなところが同じで,こんなところが違う」など,話したいことがたくさんできたことがよかったと思います。子ども達が海外に興味をもったり,海外の人との交流を楽しんだりしてもらえるように伝えられたらいいなと思います。

4.休業から1か月後には「早く職場に戻りたい」と思うようになった-One month after taking leave, I started thinking, “I want to return to teaching as soon as possible.”

イギリスの小学校で先生達の授業をたくさん参観させてもらいました。「自分だったらどう教えるかなぁ」と教師目線で授業を観るためか,休業してから1か月経つか経たないかで「早く日本に戻って授業がしたい」と思うようになりました。

また,イギリスの小学校でクラスの子ども達が一丸となって楽しく活動している様子を見たり,先生達の指導の様子を見たりしているうちに「早く日本に戻って学級経営がしたい」と感じるようになりました。日本に居たときは「もう少し授業の数が減ると楽なんだけどなぁ」「学級経営は大事だけど大変だなぁ」と思っていたので,「職場に戻りたい」とこんなに早くうずうずする自分に驚きました。

5.地元では絶対会うことがない人達と会えた-I met people I would never have met if I stayed in my hometown.

数か月お世話になったり,数分だけ話したりと人それぞれですが,会えてよかった人達がたくさん居ました。一期一会。親切にしてくれた皆様,私の狭い視野を広げてくれた皆様に心から感謝しています。

いろいろな国の人と,身近なことから歴史,政治のような難しいことまで話せたのは貴重な経験です。ものすごくカタコト英語でしたが。

6.お金の大切さに気付いた-I realized the importance of money.

2023~2024年,私が滞在した国,旅行した国は全て物価が恐ろしく高かったです。しかも円安。海外に行くのに良いタイミングではありませんでした。自己啓発等休業中で給料が無く,お金の不安がずっとありました。私は,恥ずかしながらこれまでちゃんと節約や貯金,投資など,お金にまつわる努力や勉強をあまりしてきませんでした。数字関係が元々苦手で,金融系セミナーを受けてもよく分からない状態でした。しかし,今回本当にお金がみるみるなくなったおかげで激しい危機感をもちました。給料のありがたさ,節約の大切さ,少ないもので身軽に生きることの良さに気付きました。節約や投資について調べるようになり,アプリで簡単家計簿をつけるようになったのは私にしては大きな一歩です。

時には失うことが、得ることにつながる鍵になる。ー スーズ・オーマン(金融アドバイザー)

7.物が少なくても生きていけることを発見した-I discovered that I can live with less stuff.

「断捨離」や「ミニマリスト」に憧れつつも,ほど遠かった私。例えば,私が持ちすぎているものといえば,洋服です。日本に居るころは洋服をたくさん持っているにもかかわらず「何を着ればいいのか」と悩む状態でした。しかし海外には大量の服を持って行けませんでした。物価が高いので現地で服を買うこともあまりありませんでした。数少ない服を着まわす生活をするなかで,「たったこれだけの服でなんとかなるのか」と思いました。

他にも,日本にいる頃はテレビを毎日見ていて,毎日見ないと落ち着きませんでした。しかし,一切テレビを見ない家やそもそもテレビが無い家に滞在し,「テレビが無くても何も問題ない」というのは目からうろこでした。

8,帰国後「前より明るくなった」と数人に言われた-After returning to Japan, several people told me “you are more cheerful than before”.

大人からも勤務先の小学生からも「なんか変わった」「明るくなった」と言われました。まぁ,悪い方に変わっていても本人には言わないでしょうが。もともと笑顔が得意ではないものの,前より気を付けるようになったので,そのおかげかもしれません。”Good morning!” “Hello!”という挨拶は英語でできるので,とりあえず元気よく笑顔で挨拶したり,外国で言葉が分からなくても表情とジェスチャーで乗り切ったりした”成果”だと思っています。

また,「よりよい人間関係」系のYouTube動画をたくさん見て,「日本でも海外でも大切なことは同じなんだな」と海外で実践実験できたのもよかったなと思いました。例えば,挨拶する,人の話をさえぎらずに聞く,相手の関心事に関心を向ける,といったことです。

9,痩せた-I lost weight.

休業中,働いている頃に比べて大幅に運動する元気と時間がありました。海外にいる間,体重を測ることがなく,特に自覚はありませんでしたが,帰国後「痩せたね」と言われました。そういえば,日常的にヨガ,軽い筋トレ,散歩をしていました。それだけ余裕があったな,と思います。

帰国後,私は明らかに太っていきました。美味しいもの,太るもの(主に白米,和菓子)を食べ過ぎ,運動不足が原因です。というわけで,ゆるくヨガと筋トレを再開しました。夏の健康診断を目標に絞りたいです。

10,メンタルが安定している-I feel calm.

「海外で暮らしてみたい」という夢が叶ったおかげでメンタルの安定を感じます。海外で1年間くらい暮らすのは,人によってはたいした夢に見えないかもしれないなと思うのですが,私としては「やっと叶った!」という感じなので達成感がありました。以前は,親が外国籍の人に会ったり,外国から日本に来た人に会ったり,「娘がフランスに住んでいるのよ」という人に会ったり,旅行番組を見たりすると「いいなぁ,うらやましいなぁ」とやきもきしていました。

何もかもうまくいったという海外生活ではありませんでしたが,メンタルがこんなに安定するなんて,「やりたいことをやってみるって大事だなぁ」と実感しています。

まとめ:休んでよかった – I’m glad I took time off.

休んだから気付いたこと,海外に行ったから発見できたことがあったので「休んでよかった」と思っています。最後までお読みいただき,ありがとうございました=^_^=

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