日本についての授業記録 in 海外①自己紹介

海外の学校でインターンシップ
ぷによる英語で自己紹介プレゼン例

スライドを横にスクロールして見ることができます。

“Do you like eating?” は最強のつかみ

自己紹介1枚目の写真は「箸を使って和食を食べている写真(自分が神社で雑煮を食べている写真)」にしました。私が写真の中で食べている雑煮は味噌汁に餅が入っているものでした。「餅」「味噌」「味噌汁」「神社」と日本らしいものの説明につなげるために使うことができると考えて選びました。

“Hello.”とあいさつをし,自分の名前や日本から来たことを言ったあとに,“I love eating. Do you like eating?”と毎回訊くようにしました。すると,必ず誰かは”YES!”と言ってくれたり,うなずいてくれたり,時には学級全体がわーっとなったりしたので,“Do you like eating?”は最強の質問,最強のつかみだと思っています。やはり食は大事。そしてありがたいことに日本の食事が美味しいのは世界的に有名です。見た目が美しい和食の写真や,西洋料理とは見た目が全然違う和食の写真,和菓子の写真を見せると”Wow!”と興味をもってもらえました。

自己紹介を準備するときに考えたこと

  1. なぜ自己紹介するのか
  2. 誰に伝えるのか
  3. 文と写真の量は多過ぎないか(または少な過ぎないか)
  4. 文や写真は理解の助けになっているか
  5. 自分らしい紹介になっているか

1.なぜ自己紹介するのか

相手(子ども)に親しみをもってもらうため

「学校に急に現れた外国人」である私が子どもとの距離を縮めるためです。外国の学校で授業ができる貴重な機会であり,楽しく授業をするうえで子どもに親しみをもってもらうのは大事だからです。

日本に興味をもってもらうため

私の研修先の各学校には日本人の大人も子どもも居ませんでした。だから「この学校で日本のことを1番説明できるのは自分」と勝手に思うことにして,自己紹介の中に「着物と茶道が好き」という内容を入れて,日本文化を説明しました。好きな場所や日本料理,地元の紹介も興味をもってもらえました。

2.誰に伝えるのか

外国に住む小中学生

私が自己紹介する相手はイギリス,フィンランド,ニュージーランドの子ども(8~15歳)でした。まだ幼かったり,日本のことをまだ知らなかったりする子ども達相手だったので,次の3点に気を付けました。

説明は短く,写真を使って,小難しいことは言わない

自分の英語力も高くないので,できるだけ短い説明にするようにしました(といっても,説明は短い方がいいのは大人相手でも,日本人相手でも同じですが)。

「私はあなたの国や文化に興味があります」と伝えたい

外国の人に「寿司が好き」「日本の景色が好き」などと言ってもらえると嬉しいので,自分も自己紹介で「あなたの国のここが好き」「この国でこれを見たい,ここに行きたい,これをしたい,これを食べたい」というものが伝わるといいなと思っています。参考までに私は次のようにしました。

  • イギリス→「シャーロック・ホームズやアガサ・クリスティが好き」と伝える(シャーロック・ホームズ博物館に行った写真を見せる)。
  • フィンランド→簡単な自己紹介をフィンランド語で行う(あとは英語)。「初心者だけどせっかくなのでスキーやスケートに挑戦したい」と伝える。
  • ニュージーランド→「ラグビーを見るのが好きでオールブラックスのファン。ぜひ本場ニュージーランドで試合観戦したい」と伝える(オールブラックスVS日本代表の試合に行った写真を見せる)。

3.文と写真の量は多過ぎないか(または少な過ぎないか)

4.文や写真は理解の助けになっているか

どんな視覚情報があると相手に分かりやすいか

文や写真の量が多いときはスライドを長く表示する必要があります。あまり多くてごちゃごちゃしていると分かりにくいので「必要最低限」を心がけたいと思っています(が,つい多くなりがちです)。文字や写真が後ろの席からでもはっきり見えるかにも気を遣います。

また,私は「着物を着るのが好き」「ラグビーを見るのが好き」と紹介するうえで,「着物」は見たことがない人は言葉だけの説明ではどんな服かイメージしにくい,「ラグビー」についてはイギリスやニュージーランドの子どもは私より詳しい,といったことを考えて写真を選びました(逆に日本で暮らす子どもが相手なら着物の写真よりラグビーの写真の方が必要性が高いですね)。

写真を選ぶときに気をつけたこと

  • 後ろの席からでもはっきりくっきり見えるか
  • 自分や日本のことを説明する助けになる写真か

5.自分らしい紹介になっているか

できあがったプレゼンを最初から見てみて「自分がどんな人間か伝わるか」「長すぎないか」「文や写真が見やすいか」を確認します。

私の自己紹介の目的である「相手(子ども)に親しみをもってもらうため」「日本に興味をもってもらうため」を達成できそうか?

今回,自己紹介を考えてみて「私はこれまで普通に日本で学級担任として勤務してきて,詳しく自己紹介をしたことはないなぁ」と思いました。しかし今回の海外のインターンシップでは私は「学校に急に現れた外国人」で,学級全体の前で話す回数も限られていたので自己紹介プレゼンを作りました。作るときには「小学校教員」「着物や茶道といった日本文化が好きな日本人」「外国の生活や文化に興味があって旅行が好き」「食べるのが好き」ということが伝わるように作りました。

まとめ ~海外の学校で自己紹介を実践してみて~

  • “Do you like eating?” は最強のつかみ
  • 自己紹介を準備するときに考えたこと
    • なぜ自己紹介するのか
    • 誰に伝えるのか
    • 文と写真の量は多過ぎないか(または少な過ぎないか)
    • 文や写真は理解の助けになっているか
    • 自分らしい紹介になっているか

自己紹介で相手との距離が近くなるとうれしい

ぷによる英語で自己紹介プレゼン例
はじめまして

最後までお読みいただき,ありがとうございました=^_^=

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