私は運がいい! in 海外

海外の学校でインターンシップ

1年間の海外生活で「私は運がいい!」と思った

不安と緊張とわくわくで始まった1年間の海外生活。「運がいい!」と思ったことがいくつもありました。

一生の運を使い果たしたかもしれないと思うくらいでした

生きて帰れた

治安がよいと言われる日本の,しかものんびりした田舎から海外に行ったので不安でした。日本に居てもいつ,何が原因でこの世を去るか分かりませんが。1月にフィンランドに行ったときはマイナス20度くらいで,そんなに寒いところに行ったことがないので到着した瞬間に心臓発作を起こすのではないかと結構本気で心配していました。でもちゃんと楽しく過ごし,無事に日本に帰国できました。海外旅行用の生命保険も入っていましたが良い意味で?無駄になりました。

事件・事故に巻き込まれなかった

旅行で治安について検索すると,こわい話がいろいろ出てきます。私は紛争地域のような場所ではなく,観光客がよく行くようなところにしか行っていませんが,それでも治安が悪いところはあります。フランスのパリなんてとてもおしゃれなイメージなのに油断できません。今までありがたいことに国内でも国外でも一度もスリや置き引きなどの軽犯罪にすら遭ったことがないので,スリも十分こわいです。特に無防備な日本人は格好のカモだと言われます。結果,背が低く,武術もできない女の一人旅で,いろいろなところをうろちょろと観光しましたが,何もこわい目にあわずに,警察のお世話にもならずに幸運でした。残念ながら平和からほど遠いニュースが多いので無事に過ごせたことに感謝です。

ホテル泊は高いのでホステルを多く利用しました。これまでホステルに泊まったことがなかったので初めはびくびくしていましたが,どのホステルでも窃盗やトラブルが起きることなく平穏に過ごせてよかったです。

犯罪にあわないために気を付けたことは基本的なことばかり

  • 持ち歩く現金は最小限(キャッシュレスが進んでいて現金を使う場面もほぼ無い)
  • 人が少ないところに行かない
  • 危険と言われるところに近づかない
  • 夜遅くに出歩くのを控える
  • ななめ掛けバッグやリュックを使用
  • 貴重品は身に付けるか,金庫を利用する
  • 地下鉄やバスの車内で立つときはリュックを前に持つ
  • 高級ブランド品ゼロ
  • バッグにカラビナを付けてカバンのチャックを開けにくくする(写真参照)

いろいろな乗り物に乗りましたが,一番事故にあったら怖いと思っていたのは飛行機でした。「飛行機事故が起きる確率はかなり低い」という知識はあるものの,100パーセント安全という乗り物は無いと思うので毎回緊張していました。この1年間で20回以上飛行機に乗り,無事に着陸するたびに胸をなでおろしていました。高度なテクノロジーと全てのスタッフさんに感謝です。

ホストファミリーや友達の車で移動するときに歩行者や自転車が飛び出してきたり,ものすごいスピードで走っている車が居たりして怖い思いをしたことが数回ありましたので,事故にならなかったのは実に幸運でした

地下鉄や地下鉄駅も閉鎖空間で怖いなと思ってしまうのですが便利なのでよく利用しました。事故にあわずに済んでよかったです。

大きな病気,けがに見舞われなかった

海外で病院や歯医者に行かなくて済んだのは本当によかったです。イギリスの森で植物のトゲが刺さって湿疹ができたこと,「マルタ風邪」という,マルタ共和国に着いたらたいていの人が一度は体調を崩すという都市伝説みたいなやつに自分もかかり1日寝込んだことがありましたが,薬局の薬で治りました。これも保険が良い意味で?無駄になりました。

材料をよく知らずに初めて食べるものやすごく辛い料理もありましたが,おなかを一度も壊さなかったのでよかったです。

自然災害に見舞われなかった

日本のように地震が起きるニュージーランド滞在中に「もしかしたら」と思っていましたが地震を含め,自然災害に遭うことなく過ごすことができました。

日本にいる家族や友達に不幸が起きなかった

私の身近な人には何も不幸や大きなトラブルが起きることがなく,私は急に帰国する必要がなく予定通り海外生活を送ることができて幸運でした

大きなイベントがちょうど起きた

私がたまたまイギリスに居た2023年月にチャールズ国王のコロネーション(戴冠式)があり,たまたまフィンランドに居た2024年1月に大統領選がありました。戴冠式は70年ぶり大統領選は6年ぶりだったので,なかなか貴重なタイミングだったと思いました。

イギリスのコロネーション関係はコロネーションを学校でお祝いという記事を書きました。フィンランドの大統領選関係は小学校で大統領選の模擬投票という記事を書きました。よかったらご覧ください。

毎回なんだかんだと目的地に無事に着けた

さすが海外,と思ったのは,電車やバス,飛行機などの交通機関の遅延,キャンセル,そしてストライキがあったことです。日本には世界に誇る便利で時間に正確な公共交通機関があり,日本は海外に比べるとストライキが少ない国ですので,「海外にいるって感じがするなぁ」と思っていました。

日本の便利さに甘やかされているのを痛感しました

例えば,昼の1時からロンドンで劇を見ることになっていた日のことです。朝10時にロンドンのユーストン駅に着く電車に乗ったはずなのに,「ユーストンに着く時間が遅れます」という放送が流れたかと思えば,しばらくして「ユーストンに行かないことになりました」とユーストンに着く前に降ろされました。何かトラブルがあったようですが原因不明。それよりも早くユーストンに行かなくては!と焦りました。駅員さんや他のお客さんに訊いて,別の電車に乗って,猛ダッシュで走り,12:58に劇場に汗だくで着き,無事観劇できました。劇の場合,遅刻するともう観られない可能性もあるので間に合ってラッキーでした。イギリスで電車の急なキャンセルや遅延はしょっちゅうありました。Googleマップでは「地下鉄の〇〇駅の●●線に乗る」と表示されていてもその駅が閉まっていたこともあり,地理に弱い私は毎回プチパニックでしたが,早めに着くようにあらかじめ計画したり,毎回ネット情報,駅員さん,友人の助けがあったりで,毎回時間までに目的地に着いたり家に帰れたりしました。本当にラッキーでした。

また,イギリスの鉄道会社がストライキのときは長距離バスのバスステーションは大変な混雑でした。電車のチケットをウェブサイトで購入しようとしたら「その日は運行しません」のような内容が表示されたので私はバスを予約していました。当日券は無理だっただろうなと思います。

フィンランドを2月1日に発つ飛行機を予約した後に,ちょうど2月1日~2日にフィンランド国内において空港、鉄道、地下鉄など公共交通機関の各労働組合による大規模なストライキが計画されていることが発表されました。「なんで,よりによってこの日なんだ・・・」と思いましたが,1月30日の便に変更し,フィンランドを無事に,スム―――――ズに出国しました。余計な出費があったものの,「2月1日,2日のヘルシンキ空港はカオスだろうね」とフィンランドの人に言われていたので,それを逃れられてよかったです。ストライキのニュースを教えてくれたフィンランドの同僚やホストファミリーに感謝です。

割と何でもおいしく食べられる

子どものときは好き嫌いが多い偏食少食だったのですが,歳を取ってから何でも食べられるようになりました。食物アレルギーや持病がないのもありがたいです。せっかく海外に居るから日本食よりはその国ならではの料理を食べたいと思っていました。ホストファミリーがインド出身ならインド料理,トルコ出身ならトルコ料理と言う風に,ホストファミリーによってもいろいろな料理を経験できました。ちなみに宗教上の理由でインド出身のホストファミリーは牛肉を食べないし,トルコ出身のホストファミリーは豚肉を食べなかったのが興味深かったです。海外旅行好きとしては,何でも食べられて,ホストファミリーに私のことを気にせず料理を作ってもらえて,いろいろな食文化を体験できてよかったと思っています。

親切な人にたくさん会った

なんで世界には差別や戦争がまだあるのだろう?

と思うくらい,私が海外で会った人は誰にでも親切な人がほとんどでした。老若男女問わず,国問わずです。海外の一人旅で地元民に冷たくされたら相当つらいと思うのですが,幸運なことにたくさん優しくしてもらい,助けてもらえました

日本や日本人は(おおむね)良いイメージをもたれている

海外の人から「いつか絶対日本に行ってみたい。」「日本って料理が美味しいんでしょ?」「日本旅行はとっても楽しかった,みんな親切だった,景色が綺麗だった。」といったことを言ってもらえるのは毎回嬉しかったです。たまたま自分が生まれたのが日本で,自分以外の人の努力や親切の積み重ねのおかげで嬉しいことを言ってもらえるのはラッキーと思うのと同時に,良いイメージをこれからももってもらえるように自分もできることをしよう,と思いました。ありがたいことに海外で「日本はごみが落ちていない」と思われているようです。ごみがさらに減るように気を付けていきたいものです。

日本のパスポートは強い

マルタの語学学校に通っていたときに,トルコ出身の生徒2人がアメリカに入国できなかった話をしていて驚きました。「日本のパスポートが強い」と言われているのを何となく知っている程度だった私は初めて「パスポートの強さ」について認識しました。日本人というだけでかなり得をしているなと思いました。朝日新聞「日本のパスポート「最強」に返り咲き」

英語が母国語ではない

英語のネイティブスピーカーの中に「英語が話せるとどの国でも通じるから他の言語を真剣に学ぶ気にならずに怠けてしまう」と言う人達がいました。英語がペラペラ話せるのは羨ましい限りなのですが,そういう考えもあるのかーと思いました。だったら,日本語ペラペラで,英語を頑張って勉強中でカタコトでも話せることが増えているのは良いことかもしれないと思いました。もちろん,英語ペラペラでフランス語もスペイン語も話せます,英語とドイツ語が話せます,英語と中国語が話せます,といった人達も居ました。かっこいい。うらやましい。そういう人を目指して私も勉強します。

Googleマップとインターネットで自力で移動できる時代

私は道を覚えたり地図を読んだりするのが壊滅的に苦手です。努力でどうにかなるレベルでもありません。地元でも道に迷うので私がスマホを持っているのはGoogleマップのためと言っても過言ではありません。道や乗換案内を教えてくれるGoogleマップがなければ私はいろいろなところに旅行できませんでした。

また,国や地域によって交通の利用法が違います。コンタクトレス決済ができるクレジットカードがあればバスや地下鉄に乗れる国もあれば,フランスのパリは紙のチケットを購入する必要があって意外に思いました。そういう情報をインターネットに誰かが日本語で書いてくれている時代,YouTubeで動画付きで説明してくれている時代で本当にラッキーです。これらの物が存在していないとき,普及していないときだったら私は一人で今回のような海外旅行は無理だったことでしょう。人々の生活を自由に,豊かにしてくれるテクノロジーと発信者に感謝です。

コンタクトレス決済のクレカが生まれた時代

バスや電車,地下鉄などに乗るときに別にチケットやカードを買わずに「ピッ」とすれば乗れるのは本当にありがたかったです。発明してくれた人ありがとう。支払いも楽で,いくら使ったのかもアプリで確認しやすいです。例えば2日だけ滞在したスウェーデンはキャッシュレス大国で現金不要でした。「2日間のためにスウェーデンクローナという現金に両替するのはめんどくさい,足りなくても余っても嫌だ」と思っていたので「キャッシュレスありがとう」と思いました。長く滞在したイギリス,フィンランド,ニュージーランドでもホストファミリーへの支払い以外,現金は基本的に不必要でした。

歩くのがあまり苦ではない

おかげさまで海外に居る間,ほぼ健康でした。元々散歩やハイキングは好きで,いろいろなところに歩いて行けるのはありがたいことでした。以前,腰やひざを痛めたこと,足を骨折したことがあるのですが,海外在住中にそういうことが起きなかったので幸運でした。交通費を節約できるのが一番よかったです。

「とりあえずやってみる」ができた

一番やってみてよかったと思ったのはフィンランドで「アイススイミング」をしたときです。最初は全く関心がなかったし,氷点下の世界で,凍った川に入る理由が分からないと思っていました。でも同僚の先生方に勧められて「死なないなら行く」「フィンランドらしい体験がしたい」ということで参加しました。といっても,フィンランド人ですらしたくない人はたくさんいて,「アイススイミング行ったの!?」と驚かれました。貴重な体験で,誘ってくれた同僚の方々にとても感謝しています。気持ちよい体験だったのでオススメです。詳細は極寒の地でアイススイミング体験*フィンランドの記事を御覧ください。

お誘いには基本YESの精神でした

見たかったものを見て,行きたかったところに行けた

私には死ぬ前に見たい絵,ぜひ見たい舞台,行きたい世界遺産などがたくさんあります。この1年でそのうちのいくつかを見たり,いくつかの場所に行けたりしました。百聞は一見に如かず,という言葉がありますが,実際に見たり,においをかいだり,音を聞いたり,空気の振動や雰囲気を感じたりすることができたのは実に幸運でした。

小学校教師でよかった

海外の小学校で授業をするのは最高に楽しかったです。海外で授業を見るのも興味深かったし,子どもが話しかけてくれるのも,絵や手紙をくれたりするのも嬉しかったです。もっと授業がしたかった,お別れが寂しいと思えるのは大変幸運なことだったと思います。

自分の夢だった「海外生活」を達成できた

東京からイギリス行きの飛行機に乗ったとき「有言実行できた」と思いました。まだ日本から出ていないのに満足感がありました。イギリスのヒースロー空港に着いて,まだ何もしていないけど達成感がありました。「海外に住んでみたい」と何年も家族や友人に言い続けていて,でも度胸がなくてできていなかったけどやっとできて「口だけ人間じゃなくなった」と,なんかほっとしました。

自分がずっとしたかったことをできることほど幸運なことはないと思うので,本当にありがたいことでした。

【まとめ】やっぱりラッキーすぎた気がする

運がいいと思ったことを書いてみたら20項目もあってびっくりしました。最後までお読みいただき,ありがとうございました=^_^=

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