大人にもおすすめ! 13歳向け『7つの習慣』を読んでみて
最近、13歳向けの『7つの習慣』の本を読みました。スティーブン・R・コヴィーの原作『7つの習慣』を簡略化した内容で、絵本のようにカラフルなイラストや図が多く、文章もとても分かりやすかったです。
主人公は若いパン職人で、お客さんの一人である年配の男性が彼に「7つの習慣」を一つずつ教えていくという物語形式です。その教えを少しずつ実践していくことで、主人公が成長していく姿が描かれており、ストーリーとしても楽しみながら学べる構成になっています。
全世界で4,000万部を突破した大ベストセラー
『7つの習慣』の原作は、全世界で4,000万部を突破している大ベストセラーで、自己啓発の分野で圧倒的な影響力を持つ一冊です。この本は、個人の成長や人間関係の改善、そしてリーダーシップに関する基本的な指針を提示し、多くの人々の人生を変えてきました。本書はそのエッセンスを13歳向けに分かりやすく解説したものです。
分厚い本が苦手な人にもピッタリ
本家『7つの習慣』は自己啓発の名著で、ぜひ一度は読んでみてほしいと思う本です。しかし、分厚さや内容の濃さに尻込みしてしまう人も多いのではないでしょうか。そんな方に、この13歳向けバージョンは大人にもおすすめです。
本書は基本的なポイントを抑えているため、「7つの習慣」のエッセンスを短時間で理解することができます。小学生高学年くらいの子どもでも、ゆっくり読めば理解できる内容なので、親子で読んでみるのも良いかもしれません。
私が特に生かしたい2つのこと
本書を読んで、私自身も「7つの習慣」を実生活で生かしていきたいと感じました。その中で特に心に残ったのは以下の2つの習慣です。
1. 緊急ではないが重要なタスクを後回しにしない
私たちは日々の忙しさの中で、つい目先の緊急タスクに追われがちです。その結果、「緊急ではないが重要なこと」—例えば、健康のための運動やスキルアップのための勉強—を後回しにしてしまうことがよくあります。
本書では、「緊急度と重要度を整理して、優先順位を明確にする」ことの重要性が分かりやすく説明されていました。この考え方を実践して、もっと計画的に時間を使いたいと思います。
これはほんとに重要か?最優先か?
2. 信頼貯金をためる
「信頼貯金」はお金を貯めるように人との関係においてコツコツと信頼を積み重ねていくというものです。具体的には、約束を守る、小さな感謝の言葉を欠かさない、相手の話をよく聞くといった行動が「信頼貯金」にあたります。
Aさん | Bさん |
Aさんはいつも約束の5分前に来る。しかし,ある日,Aさんは寝坊して2時間も遅刻した。待ち合わせ相手は「よかった!事故にでもあったのかと心配してたんだ!」と言った。 | Bさんはいつも遅刻していた。来るか分からないBさんに相手はイライラさせられることが多かった。ある日,Bさんは交通事故に遭遇し,2時間遅刻した。待ち合わせ相手はBさんの理由を聞く前に「また遅刻!もうあなたとは会わない!」と言った。 |
「いつもの姿」の大切さが分かるエピソードです。
人間関係は簡単に築けるものではありませんが、少しずつ信頼を積み重ねることが、良好な関係を維持するためには欠かせません。これを意識して、周囲の人とのつながりを大切にしたいと思いました。
聞き上手になることの大切さ ― 第5の習慣からの学び
第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」が特に心に残りました。この習慣は、人間関係において「聞き上手であることの重要性」を教えてくれます。
実は、聞き上手であることの大切さを何年も前から学んできたはずなのに、いまだに意識をしないとうまくできない自分がいます。つい自分のものさしで相手を判断してしまうこともあり、そのたびに反省しています。
この本を読んで、改めて「相手の話をしっかりと聞き、相手の視点に立って物事をながめること」の重要性を強く感じました。このアプローチは、特に児童生徒と関わる教員にとって欠かせないものだと感じます。子どもたちが自分の意見を安心して話せる環境を作るためには、教員が率先して相手を理解する姿勢を持つ必要があります。
そして、相手を十分に理解した後で自分の意見を伝える「①相手を理解する → ②自分を理解してもらう」という順番が重要です。このプロセスがうまくいくことで、より良いコミュニケーションが生まれ、信頼関係が深まります。間違いなく信頼貯金も貯まるのでぜひ意識して身に付けたいです。
まとめ
13歳向け『7つの習慣』は、大人が読んでも発見がたくさんある素晴らしい一冊でした。自己啓発書としてのハードルが低いので、「7つの習慣を知りたいけれど原作は難しそう」と感じている方に、ぜひ手に取ってほしい本です。
また、お子さんにも読みやすい内容なので、親子で一緒に学んでみるのもおすすめです。この本をきっかけに、小さな習慣から始めて、少しずつ生活を改善していきたいと思います。
私のアクションプラン
聞くふりをやめて聴く。